CAR-車 クルマ紹介・解説 シルビア

【シルビアS15】逆にスペックSが熱い 人気車に隠れたNAの名車

シルビアS15と言えば

派手なドリフト。

D1でもよく使用されるような言わずと知れた

ドリフト車を思い浮かべるのではないでしょうか?

しかし

ターボ搭載ハイパワー車の陰には

不遇の待遇を受けるNAグレードがありました。

今回はそんなシルビアS15(スペックS)について

紹介したいと思います。

シルビアS15

 

1.S15の販売台数

今でこそ人気を誇るシルビアS15ですが、

当時クーペやFR車の不振。さらにはスポーツカーブームの終わり等、

様々な時代の波に飲まれ

総販売台数は4万台にも満たない結果となってしまいました。

現在、バブル期までは及びませんが

再びスポーツカーブームが再燃してきております。

その背景にはロードスターや86・BRZの新車販売なども

貢献していると考えられます。

86だけで見てみても

2012年4月の販売開始から2013年3月末までの最初の1年間で26,102台を販売し、

また、同期間(2013年3月末まで)の輸出累計台数は47,700台と発表されており

2019年現在も新車販売を行っていることから

相当な台数が世の中に出回っていることが分かります。

ここでシルビアS15を再び考えてみると

4万台にも満たない販売台数というのは少ないと感じませんか?

2.なぜスペックS(NAモデル)が熱いのか?

スペックSエンブレム

・値段の高騰

販売台数がとても少ないシルビアS15。

更に最近のスポーツカーブームにより値段の高騰が見られます。

2016年頃までは

ターボモデルであるスペックRが程度の良い物でも150万あれば

買えていました。

しかし2019年現在、

150万円出しても程度の良いスペックRは

手に入らない現状にあります。

中古車市場に出回るのは

サーキットやドリフト走行で乗り潰された個体ばかり。

整備に自信がある人や改造費にお金をかけることが出来る人なら

いいですが、一般人には厳しいのも事実。

そこで再度注目を浴びているのが

NAモデルであるスペックSです。

・低価格かつ程度が良いスペックS

当時不人気だったスペックSですが、

発売から約20年の時を経て重宝される存在となっています。

MTで165PSと低パワーな車両の為、

そもそもの用途が通勤用だったりドライブ用だったりと

乗用車として使われていたスペックSです。

改造もされてなければ

走行距離も少ない。しかしターボではなくNAという理由で

現在でも価格はお手ごろ価格となっています。

スペックRと比べるとだいたい50万~100万の差がついており

100万もだしたら極上のスペックSが手に入ります。

(全てではないので購入する際は信頼のおけるショップで…)

・社外品等はほぼスペックRと同じ

吸排気に関してはターボとNAで仕様が違うので

選ばなければなりませんが、その他エアロやクラッチ、ブレーキなど

ほぼすべての部品が同じとなっております。

ドリフト車というよりは

ドレスアップ目的で購入する方なんかには

スペックSは特にオススメできる車両ですね。

スペックRとスペックSの違いについては

こちらに詳しく書いておきました。

3.上まで回せるNAの気持ち良さ

千里浜シルビア

ご存知の通りパワーの無いNAモデル。スペックSですが

パワーが無いからこその楽しみもたくさんあります。

山道なんかのワインディングではタイヤを空転させる心配もなく

アクセルを踏み込めますし、街中でも同様に高回転で回せます。

NAの醍醐味は高回転域の気持ちよさ。

と良く言いますが私も乗ってみるまで良く分かっていませんでした。

しかし、乗ってみると分かる。

ストレス無く全開で回せるのはこんなにも気持ち良いのかと。

ハイパワーだとアクセル開度を少なくして

走らなければいけないところを踏んでいけるのです。

楽しいったらありません。

シルビアに搭載のSRエンジンは

高回転が不向きであると良く言われていますが、

そんなことは無い。楽しく気持ちの良いエンジンですよ。

4.欠点を挙げるとすればサーキット走行には不向きな点。

良い点ばかり紹介していましたが、

ここで欠点を紹介します。

それはそれはサーキット走行(タイムアタック)には

不向きなこと。

スペックSのパワーでは

軽量化したFITやノーマルの86には適いません。

いくらチューニングしたところでお金だけかさむばかりでしょう。

純粋に速く走りたい方は

おとなしくスペックRを選ぶほうが吉です。

(そもそもS15でタイムアタックする人が少ないけど)

しかし走行会などで

ドリフト走行するくらいであれば、LSDとクラッチを換えるだけで

簡単なドリフト車両ができあがります。

ドリフト走行で遊ぶくらいであれば

問題なく遊ぶことができます。

5.まとめ

以上、シルビアS15スペックSについて

紹介させていただきました。

人気で品薄のスペックRに隠れたスペックSですが

悪い所ばかりではなく良いところを紹介できたかなと思います。

私自信がスペックSに乗っていますが、

乗っていてとても楽しい車です。

見た目もカッコいいですしね!

現在では数少なくなってしまったFRクーペ。

今後、さらに人気が再燃して復活することを期待しております。

おすすめ記事

-CAR-車, クルマ紹介・解説, シルビア

© Everyday Silvia , All Rights Reserved.