建築工事に携わっていると個別認定や大臣認定という言葉をよく聞きませんか?
知っていたら何てことはないのですが、新人で分からないけど聞きづらいって方いると思います。
今回はそんな「アルミ建具(サッシ等)の個別認定」について解説します。
アルミ建具の個別認定品とは?
防火設備として適合する商品のこと
アルミ建具の個別認定とは、簡単に言うと防火設備として適合する商品のことです。
設計士さんが作成した図面等で確認することが出来ると思いますが
隣地からの延焼の恐れがある部分内にアルミ建具が使用される場合、
この個別認定品を使用しなければなりません。
ちなみに個別認定とは
国土交通大臣認定を各サッシメーカー(アルミ建具)が個別に認定を取ることを言います。
以前は個別認定ではなく通則認定であったが廃止された
そして合わせて覚えておきたいことが、
以前は通則認定というものが主流であったことです。
要約すれば各サッシメーカーが連合で一斉に認定を取得し
販売を行っていたが、
一部メーカーの仕様が認定品通りでは無いまま販売を行っていたことにより
廃止されたという流れです。
実際に廃止されたのは平成31年3月31日であり、
これ以降は「個別認定」に一本化されています。
各メーカーからも告示されている
YKKapの場合
以前の通則的認定品が使用できなくなり、
今後は個別認定品を使用していくことが明記されています。
LIXILの場合
YKKapに同じく
2019年4月1日から個別認定品での運用開始が明記されています。
まとめ
2020年現在、個別認定品を使用する以外選択肢は無くなりましたので
間違うことはないと思います。
古い図面で着工が遅れた物件などでは注意して発注しましょう。
防火設備としてのアルミ建具は、
隣地からの延焼を最小限に食い止める役割を果たします。
有事の際の命に関ることですので
しっかりと知識としてインプットしておきましょう。