同じRX-7のFD3Sなのに名前が違う。
アンフィニってなんだろう? 答えは販売店の名前(アンフィニ)が付いているだけ。
ホンダで言う「クリオ」「プリモ」
トヨタで言う「トヨペット」「カローラ」のようなものです。
今回は名前の違いと、
型式による違いまで紹介していきます。
アンフィニRX-7とマツダRX-7の違い
アンフィニRX-7とは?
そもそもの話から始めると
マツダは以前、販売店が5つに分かれており
その中の一つに「アンフィニ」という名の販売店がありました。
販売店は以下の通り
・マツダ
・ユーノス
・アンフィニ
・オートザム
・オートラマ
この中で「アンフィニ」の販売店でRX-7が
取り扱われていた為アンフィニRX-7と言われています。
1997年に「アンフィニ」が無くなり、
それ以降はマツダRX-7として販売されています。
俗に言う前期型が「アンフィニ」と呼ばれ、
マツダとは違う「アンフィニ」のエンブレムが装飾されています。
マツダRX-7とは?

https://wedrive.online/8056miles
対して「マツダ」RX-7ですが
先述した通り、1997年アンフィニ店が無くなって以降の
RX-7を指します。
俗に言う「後期型」と呼ばれるものですね。
マイナーチェンジや進化を遂げていく過程もありますので
中古車市場で人気があるのはこちらのマツダRX-7となります。
ただ、アンフィニのエンブレムは最高にカッコいい。
(私だけかな?)
エンブレムを自分で後付けしている方も
多く居ますので、見た目での判断は難しいでしょう。
RX-7には1~6型までの型式がある
RX-7 FD3S(1型)の特徴
1991年12月より販売開始された
最初期のRX-7です。
エンジン出力は255馬力を計測。
タワーバーがピロボールなのが特徴です。
グレードは
・タイプS
・タイプRエアロ
・タイプXサンルーフ
1991年発売のクルマなので
発売から30年が経ちそうな勢いですね…歴史が深み。
RX-7 FD3S(2型)の特徴
2型は1993年8月より販売されています。
細かなマイナーチェンジが施されており
・ボディの剛性強化
・リヤクロスメンバーに補強バー装着
・タワーバーをリジット化
・アライメント調整・変更
・ダンパー大型化による乗り心地の改善
・サスペンション類のセッティング見直し
・大型アームレストの追加
・アームレスト追加による使い勝手の向上&インテリア質感向上
・バンプラバーをゴム製からウレタン製に変更
・RとRZグレードにBBS17インチホイールを設定(Rはオプション追加のみ)
となっています。
大前提に乗り手のことを考えられたマイナーチェンジですね。
そしてBBSの17インチホイールを一部グレードに設定することによる
スポーツ走行へのこだわりも見受けられます。
グレードは
・タイプR2
・タイプRエアロ
・タイプRZエアロ
・ツーリングS(ATのみ)
・ツーリングXサンルーフ(ATのみ)
RX-7 FD3S(3型)の特徴
3型は1995年3月より販売されています。
主な変更点は
・タイプR-S追加によるグレード体系の見直し
・リアウイングが4本ステーから2本ステーのドルフィンタイプに変更
・RZに専用の大型ブレーキディスク装備(17インチホイールのみ)
グレードは
・タイプRバサーストエアロ
・タイプR-Sエアロ
・タイプRZエアロ
・ツーリングXサンルーフ(ATのみ)
RX-7 FD3S(4型)の特徴
4型は1996年1月より販売されています。
冒頭でも紹介しましたが、1997年に「アンフィニ」が無くなった為
同年10月よりクルマの名前が「アンフィニRX-7」から「マツダRX-7」へ変更になりました。
その為、4型の中には「アンフィニ」と「マツダ」が混在しています。
主な変更点は
・MT設定のみエンジン出力が265馬力へアップ
・CPU制御が8ビットから16ビットへ強化
・吸気系の配管変更やブースト圧の向上
・メーターの照明が「アンバー」から「グリーン」に変更
・リアコンビネーションランプが丸型3連式に変更
ここにきてMT設定のみではありますが
エンジン出力が265馬力へ向上しています。
細かな変更点はありますが
エンジン出力アップが4型の特徴とも言えますね。
グレードは
・タイプR-B
・タイプR-Bバサースト
・タイプR-S
・タイプRZ
・ツーリングXサンルーフ(ATのみ)
RX-7 FD3S(5型)の特徴
5型は1999年1月より販売されています。
ここでビッグマイナーチェンジが行われました。
変更点のボリュームが多いですが、以下まとめました。
・ラジエーター厚みUPによる大型化
・冷却ファン開口部が従来より210%UP
・タービンのウルトラハイフロー化、さらに排気タービン直径51から50に変更
・マフラー形状変更
・インタークーラーホースが非対称の蛇腹構造で効率UPと材質変更
・インタークーラーとエアクリーナーの取り込み口を差別化
・フロントパイプが肉厚の削減による内腔拡大・排気抵抗は減少
・ブレーキ導風版の形状を変更し開口部従来比155%UP
・MT車の最高出力280馬力に強化
・サスペンションセッティングの大幅な見直し
・ボディ剛性の大幅な強化
・ステアリングの形状変更
・メーター指針の位置が真下スタートに変更
・16インチアルミホイールの形状を17インチと同デザインへ変更
・5角形の開口部を持つバンパーに形状変更
・アンダーカバーが2枚から1枚へ、空気抵抗の減少によるダウンフォースの獲得
・フロントコンビネーションランプ採用
・リアウイングが1度から14.5度まで調整可能な可変タイプに変更
・デュアルエアバッグ・ABSが全車標準装備
・ブースト計を全車標準装備
・油圧計を全車廃止
以上、5型の変更点です。
これまで培ってきたデータをふんだんに使用し
大幅なアップデートを行っています。
見た目でも
バンパーやリアウィング、フロントランプなども変更されており
ダウンフォース向上も計られていますね。
中古車で人気になるのは
5型以降の俗に言う「後期型」と呼ばれるものであり
年式も比較的新しい(前期に比べると)ので価格も高騰しやすいです。
グレードは
・タイプRB
・タイプRBバサースト
・タイプR-S
・タイプRZ
・ツーリングXサンルーフ(ATのみ)
RX-7 FD3S(6型)の特徴
最終型となる6型ですが、2000年9月より販売されています。
販売も最終段階となり、変更というよりは
設計見直しが多く、洗練されていく過程が分かりますね。
主な変更点は
・ABS制御が8ビットから16ビットへ変更
・サスペンションのセッティング見直し
・EBD(電子制御制動力分配システム)の追加
・メーターのホワイト化と照明をアンバーへ変更
エンジンや駆動系に変更はなく、
エンジン最高出力は280馬力で据え置きになりました。
(ATは255馬力)
以降、生産終了となる
2002年8月まで生産され、RX-7の歴史に幕を閉じました。
グレードは
・タイプRB
・タイプRBバサースト
・タイプR-S
・タイプRZ
・ツーリングXサンルーフ(ATのみ)
まとめ
皆に愛される名車
以上、「アンフィニ」と「マツダ」の違いや
1型~6型までの違いを説明してきましたが、やはりRX-7は
皆に愛されていることは間違いないですね。
私自身、実際に生産されていた頃は
あまり興味が無かったのですが、後々「頭文字D」の影響で
どっぷりRX-7の魅力に捕らわれてしまいました。
まあ、燃費はくそほど悪かったみたいですが、、
RX-9発売の噂も?
そして最近ではRX-9の噂も出てきています。
プラットフォームの設計やロータリーエンジンの開発は未だに
続いており、楽しみな存在です。
TOYOTAの「スープラ」のように
華麗に復活を遂げてほしいですね。
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